(第1回)ラテン&スタンダード ダンスを踊る時の姿勢
腰・あばら骨・肩・頭部が正しく重なり中心軸を意識することで余分な力が入らない。
それぞれの部分が自由に動けるようなナチュラルな立ち方であることとその可動域を知ることが大切です。
脚部に上半身がのってはじめて広がりのある大きなムーブメントやピクチャーポーズが生まれるのです。
ホールドはグリップ・男性の右手・男性の右手首・女性の左手・ボディーという5つのコンタクトポイント(タンゴはプラス 膝)を通して行うリード&フォローが重要です。
ちょうど会話のようなものですね。見た目の美しさも正しいホールドがあるからです。
針金よりチューブのような強さと鉄アレーを持つのではなくメモとペンを持っているような繊細な意識でコンタクトをするよう心がけましょう。

 

(第2回)ラテン&スタンダード 足の使い方

皆さんはフットワークがヒールトゥだとかトゥヒールだとか言うときにいつも足の裏をつま先からかかとまでまっすぐに体重が通過すると勘違いしていませんか?
たとえばタンゴのウォーク前進は右足のヒールのインサイドから左足はヒールのアウトサイドそして交代は右足ボールのインサイドから左足はボールのインサイドからヒールに体重が通過することはよく知られていますよね。でも、上級者は他の種目におきましても次のような使い方をしています。フォックストロットのフェザーステップですと男性は右足ヒールのアウトサイドからトゥ、左足トゥのインサイド、右足トゥのアウトサイドよりヒールとなります。つまり足の裏をまっすぐに体重が通過することのほうが以外とすくないことがおわかりいただけましたか?皆さんも一度お試しください、うまくできるかな?


 

(第3回)ラテン&スタンダード 背骨の話

先月号はちょっと日本インターや大阪インター・それに外人レッスンと行事が目白押しでお休みしてしまいました。
今回は、背骨のお話です。
図1をご覧ください。この姿勢はいいですか?
それとも悪い姿勢ですか?皆さんはいい姿勢で踊りなさいといわれたとき胸を張って気をつけの姿勢になっていませんか?そうです踊る時のまっすぐは普段イメージする状態とは異なります。
脊柱を横から見ると4つの湾曲があります。この湾曲は脊柱にかかるショックをさらに吸収します。これは、ダンサーにとってとても重要なことです。ダンスを踊る上で湾曲を完全になくすことはできないもののできるだけ少なくすることが基本です。(図2参照)
これにはいくつかの重要な利点があります。脊柱は、湾曲が小さいほど丈夫で湾曲が大きいほど傷つきやすくなります。そして湾曲は互いに関りあっているので一箇所の湾曲が変化すると他の湾曲にも影響が及びます。たとえば首が前に出ると背中が丸くなり、その影響は腰椎にも現れます。(図3の右参照)ですからダンサーが常に脊柱を伸ばすようにしていればこのような問題は解決されるはずです。みなさんも図1のようにお腹も背中もおしりもぺったんこをイメージてください。


図1

    
図2           図3

 

(第4回)ラテン&スタンダード ライズアンドフォール

今回は、ライズアンドフォールについてです。
皆さんは、ライズあるいはロアをするときにどの筋肉または関節が使われているか意識いていますか?それは膝の関節でしょうか答えは、ノーです。ライズやロアするために使うのは足首です。膝の伸縮と関係なくかかとを上げたり下げたりすることなのです。
皆さんはレッスン中にすぐに落ちると注意されたことはありませんか?足首の筋肉を充分使えない人はぺたんとすぐにかかとをついてしまいます。これではパートナーは落ちていく人を支えなければならずムーブメントもとぎれてしまいますね。テクニックブックにロアと書いてあったならできるだけ足首の筋肉を意識してゆっくりとかかとをつけます。もしも、膝が曲がりはじめていたのなら次の方向たとえば前進や後退の運動が始まっていなければなりません。決して膝を曲げることがロアだと勘違いしないでください。
トウで立つこととただかかとを上げていることとは大きな違いがあります。
さあ今日から足首を鍛えましょう。



筋肉がよく使われた足首の状態

 

 

(第5回)ラテン&スタンダード 音楽の話

皆さんは、スローフォックストロットや、ルンバが4拍子であることぐらい百もご承知のはずです。
では、フォックストロットを踊るときにタイミングはどういう風にかぞえていますか?
大抵は、SQQという答えが返ってくることと思います。
私たちももうすぐジャッジ研修に入りますが先日もアマチュアの競技会を見ていたときの事、どういう風にピックアップすればいいものかと頭の中で練習をしていたところ、そのヒートには一組も音楽にあったカップルがいないではありませんか・・
これには、正直びっくりいたしました。
自分ではSQQと踊っているつもりでも、実際にはSカウントが2泊分取れていないのです。これを確かめるためにステップをSQQではなくワン・トゥー・スリー・フォーと音楽の拍子に合わせて踊る練習をしてみてください。もちろん、タンゴについても同様です。漠然とSと口で言うのは簡単ですが、実際に2泊でステップするということは結構難しいものです。
そして、余談ですが皆さんは踊るときに太鼓の音やリズムばかりを聞いていませんか?コンペの最中であっても自分がどのような曲で踊ったのか後で思い出せますか?
また、メロディーや歌詞を聴いていますか?自分の好きな曲で踊れるときや、自分のヒートの曲が思い出せるときはきっとよい踊りが出来ているはずです。
これは経験上ですけど・・

改めて  SQQイコール12 3 4 
            ○○ ○ ○
     12&3 は 1は1拍 2が半拍 &も半拍 3は1拍
            \/   \    /    \/
     1&23 は 1が半拍 &が半拍 2が1拍 3が一拍
            \    /    \/   \/

  中上級者の方もちょっと再確認をしてみてください。

 


(第6回)ラテン&スタンダード CBMについて その1

皆さんは、CBMという言葉をよく耳にすると思います。CBMはコントラリー・ボディー・ムーブメントの略です。平たく言うと、片方の足が全身または後退するときに反対側の肩と腰が先行することです。スイングダンスを踊るときにこれが全然ない方がよくいらっしゃいますが、これでは相手とワンピースに踊ることなどとてもできません。
しかしだからといってやたら肩をひねってくださる方もいらっしゃいますがこれも困り者です。CBMと一口に言っても、タイミングと分量が重要なのです。タイミングについては次の機会に述べることとして今回は男性と女性の位置関係について再確認していただきたいと思います。女性は男性の真正面にはいませんね。そうですお互いに左にずれているのですから、左回りのときに思いっきりCBMをかけられるとどうなるでしょうか?
答えは、男性の左側に女性を巻き込んでしまい正しい位置にいることなどできません。
ライト・トゥー・ライトのボディーコネクションではいられなくなるのです。
ナチュラル系(右回り)はその点は大丈夫です。CBMをかけることによってお互いがもっともっと左に交わすことができるのでお互いのスペースが保てるのです。
結論から言うとリバース系(左回り)は回らない・回さないが正解です。まったくCBMが無いわけではないのですが重要なのは先程言ったとおりタイミングと分量です。ではどれくらい?ともっと詳しく知りたい方は教室に来てちょっと私たちの背中に触れて見てください。単にCBMといえどもいつ・どれくらい・どちら回転というのでも随分違ってくるのです。

  

 

 

 

(第7回)ラテン&スタンダード ボディーのつくりかた

今回は、ラテンとスタンダードのボディーのつくりかたです。
皆さんは、モダンとラテンで立ち方がどういうふうに違うとお考えでしょうか?
まず、ダンスを始める前に頭・肩・腰・足がそれぞれのボックスだと思ってください。
このそれぞれのボックスが足の上にいつもまっすぐにのっていなくてはなりません。
もし、スウェイやシェイプがおこったとしてもそれは足元からはじまり脚部を通して腰、あばら骨から肩へと伝わり最後に頭へと変化を遂げていきます。決してかたちを作ろうとして作ったものではないのです。上体の変化はリアクションをおこした結果なのです。
これはラテンにおいても同じことが言えます。足からくるプレッシャーが上体の変化を起こします。したがってルンバだからといって腰のボックスが背骨をくの字に曲げるようなはみ出し方をしてはいけません。いつも4つのボックスがまっすぐに保てるように練習してください。


 

(第8回)ラテン&スタンダード グリップについて

今回はグリップのお話です。
皆さんは男性左手と女性の右手の握り方はどのようになさっていますか?
あるいは特になにもきにしてはいませんか?
よ〜く雑誌などの写真をご覧ください。人によってさまざまな握り方はありますが、大きく分けてふたとおりあります。
双方の親指と親指を合わせる方法とごく自然に二人の親指を重ねる方法です。
お茶でいえば表千家と裏千家のようなものでしょうか。
あるコーチャーは前者でなければならないといいますし、あるコーチャーはまたその逆を言ったりもします。実は私たちもその時受けるレッスンのコーチャーによって使い分けていたりします。アマチュアの方々は時々写真だけを見てそのグリップの握り方の真似をしていらっしゃいますがこれはとんでもない間違いです。なぜならいずれにしてもお互いのコミュニュケーションをいかに良くするかを考えて握っていないからです。
ロンドンの私たちのあるコーチャー言ってくれました。‘どんな握り方であってもお互いが亜信頼感をもって握手しているような感覚でなければ意味がない。’そう、握り方のみにこだわってもコネクションが悪ければなんにもならないということです。
これは男性の右手に関しても同じです。手のひらに水がたまるようにといわれましたと生徒さんは言ってきますが、女性にとってそんなことはどうでも良いのです。だって女性の背中は踊っている間常にいろいろな変化をしているのですから・・逆に言えば女性の背中を変化させられないような常に固めた手のひらはリードができないということです。この微妙な手のひらの使い方についてはまたの機会にいたしましょう。

 

 

(第9回)ラテン&スタンダード ひねりについて

 ジャッジの立場で競技会を見ていますと、勝ち進んでくるカップルはフロアーに立った時点でわかります。音楽がなって踊りだす以前にどのカップルが踊りそうかというのが目星がつくというわけです。これは、ラテンでもスタンダードでも同様です。上手なカップルは、背骨が充分のびておりそれなりのオーラのようなものを感じます。皆さんのよく言われるところのボディーに芯があるというやつです。フロアー上で大きく見えてきます。
 ナチュラルターンやフェザーステップに入る前の予備歩で、ボディーが充分ビルドアップされていればムーブメントはとてもスムースになります。ただ、まっすぐつっ立って予備歩を踏んでいるようなら、その次のステップは必ずといっていいほど美しくはありません。
 予備歩ではなく別の意味での本当の捨て足にしかなりません。では、ちょっとだけビルドアップについてふれてみましょう。ワルツのナチュラルターンの場合右足の上でCBMがかかるのであれば、ちょっとビデオを巻き戻して右足を着地させたときはどうでしょうか。当然、ボディーはまっすぐですよね。それでは、予備歩の時はどうでしょう?たとえばボール投げをするとき、体の前から投げるのとバックスイングを使って投げるのとはスピードも距離もちがってきますね。ダンスも同様です。右回転をするときには左にバックスイングのようなものを必要とします。コレを私たちはひねりと呼びます。話を元に戻します。予備歩をステップする際は左ショルダーに抵抗をもってなおかつ右ショルダーのみが出て行かないように(ローテーションをおこしてしまわないよう)にしながらステップをしなければスムースなボディーのローテーションは行われません。ちょうど、ゴムバンドをねじってねじってそして開放したときのようなパワーです。こういうことをやってくれていない選手はすぐにいなくなってしまいます。プロの踊りはこのようなひねりの運動を絶えず使用しています。皆さんもひねりが使えるようにボディーを決して固めないようにしながら練習をしてくださいね。

 

(第10回)ラテン&スタンダード センターについて

今回はセンターについてお話いたします。
長く、レッスンさせていただいている生徒さん方には“センターを向けて!”などと言うと“は〜い”とすぐ返事が返ってくるのですが、意外とセンターという言葉を知らない方も多いようです。正しくはcenter of gravity といいますが重心のことです。
おへその3、4センチ下の丹田(たんでん)の辺りにあるので初心者には簡単に
おへそを向けてね。”と言うこともあります。私たちはとてもセンターを大切に考えています。センターリングがうまくいけばとてもミュージカリティーな例えば師匠の一人でありますジョン・ウッドのようなダンスができると思います。女性は左へのシェイプ(カーブ)をしますのでまっすぐに突ったって立つというのが間違いであるということは誰でもよく知られていますが、意外にまっすぐただ突っ立っている男性が多いのに驚きます。お互い重心をむけることによって共通の中心を作り出さなければなりませんので、もちろん男性にもセンターを右に向けていただかないといけません。ですから女性ほどにはないにしてもボディーのなかで僅かな左へのシェイプが生まれてくるはずです。これによって男性の右アームからヘッドの距離が少し遠くなり女性のスペースが大きくなります。男性のみなさん女性のボディーを右手で抱える前にセンターを右に向けて自分のシェイプ(カーブ)をつくってみましょう。次回はこの重心の大きさについてふれてみたいと思います。

 

(第12回)ラテン&スタンダード センターについて-2

前回センターについてのお話をしました。お互いのセンターを共有して共通のセンター(コモンセンター)を見つけることができましたか?
今回は、各自のセンターの大きさについてお話を進めていきます。結論からいうとセンターはできる限り小さく締めます。おへその下、約10センチのところ(丹田)の位置に全神経を集中し重心を上半身からも下半身からも集めてきます。
ちょうどピンポン玉のような大きさにイメージしてください。これが、自分のセンターです。もちろん体重そのものがそこに集まったわけではありません。
ボディーそのものが小さくなったわけではないのですから。では、ボディーを水槽だと思ってください。水槽に数センチの砂を入れて、どちらかに傾けるとどうなりますか?砂は当然傾いた方に集まってきますが水槽という器は変化しませんね。見た目は全く変化がありませんが、中の重りは集めることができました。自分の体が水槽で自分の体重が、砂だとイメージすれば簡単にできると思います。
ですから、スタンダードでもラテンでもいわゆるボディーが先に動きなさいとは言われますが実際に私たちが移動させなければならないのはボディーという器ではなく重心(センター)であるということをご理解いただきたいと思います。ちょっと、難しかったかな?
センターを一口に締めるといっても、具体的にはどこの筋肉に意識すればよいのかということについては、また次の機会にいたしましょう。

 

(第13回)ラテン&スタンダード 足を鍛える

今月は、足を鍛えましょう。
2年ほど前ロンドンでリチャード先生にレッスンを受けていたときのこと、練習をしてないんだけど・・・といいかけた私たちに先生はこう答えました。練習なんかしなくても今踊りはとてもいいよ。練習しなくても、君たちは、ただロンドンにいるだけでいいんだ。どういうことかわかりますか?特に練習を積まなくとも、ロンドンのレッスン場でいいダンスを見て、良いエネルギーを得ることが出来れば、自ずからよいダンスが踊れるということです。(もちろん今までの積み重ねがあってのことですが)つまり、門前の小僧習わぬ経を読むというわけです。ですから、反対のことも言えます。井の中の蛙状態で居ると、それが普通になってしまうのです。進学校に通っている高校生、周りがみな有名大学を目指していれば、東大を受験することなど特別なことではないはずです。ですが、勉強もそこそこに遊んでばかりいる友達ばかりではそれが普通になってしまうはずです。つまり、環境によって人は左右されるということです。しかし、どんなよい環境にいてもダンスにおいては、身体的能力に限界がある以上動きにも限界があります。プロのように鍛えなさいというのではありません。ただ、よいテクニックを伝授されてもそれを使いこなす体ができていなければ不可能なこともあります。個人差、年齢差、男女差はあれどその人なりの限界を少しずつ広げていってやれば、不可能を可能にする力が生まれてくると私は考えます。
まず、自分の出来る範囲でやってみましょう。片手を壁に添えて構いませんから、足の指の関節が折り曲がるところまでトゥ・ライズしてみましょう。できるだけゆっくりライズ・ロァを繰り返し10回出来ますか?けっこうつらいですよね。レッスンの前に必ずしてみてください。何週間か、何ヶ月か経ったとき、あなたの先生はしっかり立てるようになったね。と褒めてくれるはずですよ。

  


(第14回)ラテン&スタンダード 足を鍛える-2

先月はお休みさせていただき楽しみにしていただいている方にはお詫び申し上げます。
さて、前回のアドバイスでこのような質問を受けました。
トウの上に立とうとしたとき、足の甲を伸ばそうとすると膝だけが前に行って腰が抜けてしまうということでした。もちろん腰が抜けてしまえばトウに立つことはできません。それでは一度実験をしてみてください。膝を伸ばしたまま甲をのばして、足の指の関節が折れ曲がるのを感じながらトウに立ってみてください。どうですか?可能でしょう。要は、トウに体重が移動するということはヒップ・太もも・膝のすべてがトウのほうへ(前へ)移動します。足の指以外の関節は使われていません。さあ、もう一度トライしてみてください。さて今回のみなさんへの宿題です。アマチュアの方をレッスンしていていつも思うのですが、スイングダンスを踊るときに骨盤が床に対していつも平行でありすぎるということです。スゥェイとは何でしょう?ボディを折ることではありませんね。もし、どちらかにボディが傾くのであればプロは足首・膝・センター・ボディーと下から順番に少しずつつながりを感じながら傾いています。ですから当然骨盤も傾いているべきです。膝やももや骨盤がまったく傾くことなく上体だけが傾くことはありません。では、この次このことにもっと深く説明できることができる時までにヒップがスイングできるようにがんばってください。
グッド・ラック!!

  

 

 

 

 


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